うきたる世 品詞分解。 宇治拾遺物語『博打、聟入りのこと』(1)解説・品詞分解

品詞分解 うきたる世

給ひ=補助動詞ハ行四段「給ふ」の連用形、尊敬語。 せ=尊敬の助動詞「す」の連用形、接続は未然形。 意味は「使役」と「尊敬」どちらかであるが、直後に尊敬語が来ていないときには必ず「使役」の意味になる。

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これ、徳を隠し、愚を守るにはあらず。 「黒=原文」・ 「赤=解説」・「 青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら 十月十余日までも、 御 み 帳 ちょう 出で させ 給は ず。 あの水鳥たちも、あんなに、のびのびと楽しそうに遊んでいると見えるけれども、(水鳥)自身はとても苦しいのであろうと、つい(自分の身の上と)思い比べてしまう。

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色々 うつろひ たるも、黄なるが見所あるも、様々に植ゑたて たるも、朝霧の絶え間に見わたし たるは、 うつろひ=ハ行四段動詞「移ろふ(うつろふ)」の連用形、色あせる、衰える。

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私も(水鳥と同じように)水に浮いたような不安で落ち着かない日々を送っているのだよ。 作者からの敬意。

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いかで、今はなほ、もの忘れしなむ、思ひがひもなし、罪も深かなりなど、明けたてばうちながめて、水鳥 みづとりどもの思ふことなげに遊び合へるを見る。 む=意志の助動詞「む」の終止形、接続は未然形。 いかなるをか善と言ふ。

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係助詞 まして、思ふことの、 少しもなのめなる身ならましかば、すきずきしくも、もてなし若やぎて、常なき世をも過ぐしてまし。 係り結び。

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利にまどふは、すぐれて愚かなる人なり。 「給ふ」と合わせて二重敬語となっており、動作の主体である藤原道長を敬っている。 あの水鳥も、あのように思うまま自由に遊んでいると見えるけれど、 身はいと 苦しかん なりと、 思ひよそへ らる。

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奥ゆかしい、心惹かれる (客として仲間の)博打打ち達が集まっていたので、一人前のものであるように思われて、(長者側の者たちには、その様子を)奥ゆかしく思った。 ど=逆接の接続助詞、活用語の已然形につく。 あの人 さ=副詞、そう、その通りに、そのように。